操作簡単ほぼリアルタイムで実用的な日本語に起こしてくれるポケトークmimiをレビュー
ボタン押しながら喋るだけで、すぐに文字に起こしてくれる
と口コミで人気のポケトークmimiのレビューをしてみました。コンパクトで操作や設定もほとんど不要、ボタンを押しながら話しかけるだけで、ほぼリアルタイムで実用的な日本語にしてくれるかなりの優れものでした。
結論:即購入 悩むならポケトークmimiかタブレットmimiか
最初に結論から言ってしまいます。悩むなら「買うか買わないか」ではありません。即買いで大丈夫です。それぐらい出来がいいです。
もし、悩むのであれば、
- 持ち運びしやすいポケトークmimiを買うか
- 8インチディスプレイで文字の大きいタブレットmimiを買うか
ぐらいです。比較についてはポケトークmimiとタブレットmimi比較 どっちを買えばいい?でチェックできます。
とにかくポケトークmimi、完成度が高くて感心しました。
- 操作簡単ほぼリアルタイムで実用的な日本語に起こしてくれるポケトークmimiをレビュー
- 結論:即購入 悩むならポケトークmimiかタブレットmimiか
- ポケトークmimiのレビュー 使ってみた
- ポケトークmimiで実際に文字起こしをしてみた ほぼリアルタイムのスピードにびっくり
- ポケトークmimiのデメリット
- ポケトークmimiの詳細設定
- 比較 ポケトークmimiかタブレットmimi、どっちを選べばいい?
- ポケトークmimiとタブレットmimi、比較してどっちがおすすめ?
- ポケトークmimiとタブレットmimiの選び方
- ソースネクスト様へ超細かい提案を3つ
- 老人になると耳が遠くなってくる 加齢性難聴
ポケトークmimiのレビュー 使ってみた
実際にポケトークmimiを使ってみました。レビューを紹介します。まずは順番に箱を開けるところから簡単に解説していきます。
ポケトークmimiの箱の中に入っているものリスト
中に入っているのは
- スタートアップガイド
- 取扱説明書
- ユーザー登録カード
- ポケトークmimi本体
- USB 充電器
- USB C ケーブル
です
ご高齢の方でも読みやすい文字の大きな取扱説明書
箱は結構しっかりと高級感のあるもの。取扱説明書なども結構いい紙を使っているようです。デザインはシンプル、取扱説明書も文字が大きめになっていて、ご高齢の方でも読みやすくわかりやすくなっています。
ポケトークmimiの本体を見てみる
画面の下に丸いボタン
ポケトークmimiは正面から見ると大きな画面の下に丸いボタンがあります。このボタンを押しながら喋りかけることで、文字に起こしてくれます。
正面右上に電源と音量ボタン
正面から見て右上に電源ボタン、その下に音量の上下ボタンがあります。電源ボタンは長押しすることで、電源が入ったり切れたりします。
音量ボタンで変わるのは、ボタンを押した時に「喋りかけてもいいですよ」という合図の「ピコン」という音だけです。あまり気にしないと思いますし、実際音がなくても問題ないとは思うのですが、この「ピコン」という音をきっかけにリズムよくしゃべれる、促す効果があるのではないかと思いました。もちろん「余計だ」という方は、音量を一番小さくしておけば無音になります。
ストラップホールが付いているがストラップは別売り
本体にはストラップホールが付いているのですが、残念ながらストラップが別売りオプションになっているようです。ケースやクッションカバーは別売りでもいいかなと思いましたが、この価格帯なので落下防止のために短い(7CM ぐらい)の手首にかけるストラップくらいは原価も安いと思うので、つけてあげて欲しかったなと思います。
軽い!薄い!手触りがいい
このポケトークmimi、実際に持ってみると、非常に薄くてコンパクト。手触りや質感も非常に良く、画面の大きさの割にはとても軽く、高齢のおじいちゃんおばあちゃんに持ってもらっても心配ないぐらいの手頃なバランスになっています。
保護フィルムは購入しておいもいいかも
おそらく落としても大丈夫なくらいしっかりしていますが、もし気にしてるのであれば画面の保護フィルムは100円ショップに売ってるものでも使えそうですし、フィルム屋ケースは販売会社のソースネクストでもオプションで販売しています。
取扱説明書を読まなくても画面に従うだけで初期設定が完了
1回目の起動は時間がかかる
さて起動しましょう。1回目の起動の時だけは約1分、ちょっと長めに時間がかかります。2回目以降は25秒ぐらいで起動します。
初回起動時に聞かれてくるのは
- Wi-Fi の設定 と、
- 利用の許諾
です。
最初はどちらもそのまま「次へ」 としておけば、 そのまま先に進みます。
ポケトークmimiは携帯の電波を利用するので、Wi-Fi(ワイファイ)がなくても、問題なく使えます。
最初に画面上のボタンを押す必要があるのは、2回か3回だけです。
超簡単ですよね。
ポケトークmimiは携帯電話通信で声を文字に起こす
音声翻訳機のポケトークシリーズと同様、ポケトークmimiも携帯電話通信を使って文字に起こします。箱にも「国内通信2年付き」と書いてあります。
2年間使い放題
この携帯電話のパケット代が2年間使い放題で「本体価格に込み」となっています。2年経ったら販売しているソースネクストのユーザーページで1年ぶんごとに更新できるようになっています。
Wi-Fiでも使える
携帯電話が使えない場所や、携帯の電波が入らない場所でもインターネットに繋がっているWi-Fiがあれば、利用可能です。WiFi設定しておけば、携帯の電波かWi-Fiか、どちらかレスポンスの早い方を使って、音声を認識して文字起こしをしてくれるようです。
ソフトウェアのアップデートにはWiFiが必要
ちなみに起動直後の一番最初の初期設定でWi-Fiの設定を聞いてくるのは、ポケトークmimiの中身のソフトウェアのアップデートのため。アップデートはデータ通信量が多いためWiFiのみとなっているからのようです。
アップデートしなくても問題なく使えます
自宅に wi-fi がない場合には、図書館、スーパーやコンビニ、ファーストフードなど、wi-fi の SSID とパスワードが分かるところで、wi-fi をお借りしてやるのがおすすめです。ポケトークシリーズでは、かなり頻繁にソフトウェアアップデートして、機能が追加されたり改善したりしているようです。
地方で携帯電波の入りが良くない場所でも使えた
管理人の家はちょっと田舎の方で、幹線道路からも離れていて、元々携帯の電波の入りが良くない方(アンテナ1-2本)なのですが、ポケトークmimiはアンテナが5本中2本ということでしたが、問題なく使うことができました。
ポケトークmimiで実際に文字起こしをしてみた ほぼリアルタイムのスピードにびっくり
さて、実際にポケトークmimiを使って、しゃべりかけて文字起こしをしてもらいましょう。
起動と初期設定が終わると、「ボタンを押して話しかけてください」という表示が出ます。
下のボタンを押しながら話しかけると、1文終わる前に、しゃべったそばからどんどん文字になっていきます。
早い早い!これはびっくりです。
この時は上詰めで表示されます。
しかも、文字起こしして「漢字かな交じり」の文章になりますが、非常に自然な日本語になります。この辺りのスピードと、日本語の自然さは、Google の音声入力より格段に良いですね。
自然な日本語にするためにはAI(人工知能が)かなり活躍しているようです。
リアルタイムの文字起こしの後文章全体を確定表示
リアルタイムで文字をつらつらつらと起こして言った後、話し手が息をしている時など、「一文が終わったな」とポケトークmimiが認識したら、文章全体を真ん中に再表示してくれます。
もしも文章が長くなって画面からはみ出てしまった場合には、スマホ同様、指で上下にスワイプするとスクロールして文章全体を確認することができます。
同音異義語が多い日本語は音声認識プログラマー泣かせだった
日本語って、世界中にある言語の中でも特に同音異義語が多くて、言葉の揺れも非常に多い言語です。自宅の音声アシスタント Google Home や、アップルのSiriなど音声入力が英語圏で先に発達したのは、「車社会で運転しながら操作できないと困る」といった実用的なところもありますが、言語として英語の方が音声認識プログラムが作りやすかったということもあります。
音声翻訳機のポケトークよりも格段に早い
そこから考えると、
- 日本語を
- これだけ正確に、しかも
- 高速で
認識して文字起こしできるというのは驚愕です。
この辺りは音声翻訳機のポケトークシリーズで積み上げられてきた技術やノウハウが光っています。当サイト管理人は音声翻訳機のポケトークSやWも愛用しています。音声翻訳機のポケトークの翻訳もかなり高速で毎回感心しますが、日本語に文字起こしするだけのポケトークmimiの認識から表示までのスピードはさらに速く、体感では3倍から4倍ぐらい早い感じです。
福祉施設でも大好評!
実は当サイト管理人の家族も、病院とデイサービスはショートステイなど、老人福祉施設を運営してるところで療法士として働いています。いつのまにかwi-fi がオフになっていただけなのに、「携帯のパケット料金が異常に高くなって理由が全くわからない!」と文句を言っているくらいこういったガジェット系やデジタル系のことには全く疎い家族なのですが、このポケトークmimiの簡単さとスピードには目を丸くしてかなり興味を示して、実際に施設でも試しに使ってみてくれました。
簡単で筆談より時間がかからないのがポケトークmimiのメリット
特に80代90代になると、かなり耳が遠い人が多いようで、普段からホワイトボードに大きな文字を書いて伝えたりしています。でもやっぱり時間がかかりますよね。グループ活動だと、その人のためだけに時間が余計にかかってしまうので、気兼ねしたり、ちょっと焦ってしまいます。そんな時にこのポケトークmimiなら「ボタンを押して喋りかけるだけ」でいいので簡単です。
とにかく時間がかからないのがいい
ということです。
テレビの字幕作成用にはBGM が邪魔
海外だと国によって、「テレビには字幕をつけないと放送してはいけない」と言うところもあります。それぐらい聴覚障害のある方を公平に扱うべきだという意識が徹底している国もあるのですが、日本ではそこまで完璧に全部の番組に字幕がついてるわけではありませんよね。
これだけポケトークmimiが簡単だったら、テレビの手元スピーカーの代わりに字幕作成用に使えないかな?と思って、ポケトークmimiでテレビの音を拾うということを試してみました。
結果は、、、
ある程度文字起こしはしてくれますが、NHK のニュース以外では大抵 BGM や効果音などが入っているのでほとんど正確に文字起こしはできませんでした。
ポケトークシリーズは、スピーカーから出てくる音にはあまり反応しないようにデザインしているそうです。逆に言えば、家族で一緒にテレビを見ながら、生声で「この番組面白いね!」と言った会話を、なるべくしっかり文字起こしできるようにデザインされている、ということだと思います。
ポケトークmimiのデメリット
このポケトークmimiにもデメリットが2点あります。
- 持ち歩きサイズでコンパクトなために表示させる文字の大きさに限界がある
- ボタンを押しながら話しかけないといけないので、介護なので両手が埋まってしまっていると使いにくい
ひとつずつ見てみましょう
ポケトークmimiは文字の大きさに限界
ポケトークmimiは、「ポケ」と名前ついてるぐらいなので、コンパクトに持ち運べるのが「売り」です。そのコンパクトサイズの中で大きな画面、そしてある程度短い文章なら1画面で表示できる大きさで文字を表示しています。
このバランスもすごく現実的で、感心した部分です。
しかし、いかんせん80代90代になってくると、老眼やその他の目の病気などで視力も落ちてくるんですよね。
そのため、ポケトークmimiを手元に持ってきても、「やっぱり見えない」という高齢者の方もいるようです。。。
画面も文字もより大きなタブレットmimiと言う選択肢も
そんな方の場合には、画面も文字もより大きなタブレットmimiがおすすめです。画面は大きいですが、価格もポケトークmimiとさほど変わらず、しかも持った感じがかなり軽量で持ちやすいので、本当、外出時の持ち歩きが少ないのであればタブレットmimi、おすすめです。
自宅の大画面テレビや、パソコンタブレットなどに表示させることも可能
またポケトークmimiだけでも、最近のアップデートで、Webホームページ での文字起こし結果の表示が可能になりました。
そのため、大画面のタブレットやパソコンのモニターなどで文字起こしの結果を表示させたり、インターネットアクセス機能やスマホの画面を表示させることができる最新のテレビであれば、自宅の大画面のテレビにポケトークmimiの文字起こし結果を表示させることも可能です。
ボタンを押しながら話しかけないといけない
外出している時に、無制限に、なんでもかんでも聞こえてきた音を拾ってしまうのも困りますから、「ボタンを押しながら話しかける」というポケトークmimiの仕組みは現実的です。ご高齢の方が持ち歩いて、外出先で駅員や役所の方、店員さんに、「自分でボタンを押しながら相手に喋りかけてもらう」使い方であればまったく問題ありません。
しかし、これが不便に感じるのは、福祉施設で忙しく動きながら、介護など世話しながら働く介護士さんに持ってもらう場合です。
じゃあこれからお風呂にに行きますよ
と事前の説明などでは問題ありませんが、実際に抱え上げている時、または自分一人で食べれない方の為に食事を差し出している時など、両手が埋まっている時というのはありますよね。そういう時には「ボタンを押しながら」というのがちょっと制約になってしまいます。
もしポケトークmimiを開発している方がこのページを見てくださったら、例えば、どこかのボタンを長押しこするなど簡単な操作で、
- ボタンを押しながら話しかけるモードと、
- ボタンを押してなくても数分間、文字起こしを続けてくれるモード
と切り替えられるようになったらいいのになと思いました。
ポケトークmimiの詳細設定
ポケトークmimiでは基本的に何も触らなくてもまったく問題なく、快適に使うことができます。それでも、くつか詳細設定をすることも可能です。全部書いてもしょうがないので、重要なポイント2点だけ列挙しておきますね
文字の大きさを変えられる
一番気になるのは文字の大きさではないでしょうか。
文字の大きさも数段階に変えることができます。初期設定では一番大きな文字よりも1段階小さくなっていて、ちょっと長めの文章でも文字起こしが終わった後の確定した文章を表示する画面で一画面でおさまるようになっています。
個人的には一番大きな文字にしてしまっていいかなと思いました。文字起こしをしている間は、今喋っている文字が見えているので大体分かるとは思うのですが、喋り続けていると画面がどんどん変わっていくので、一文終わった後の確定表示も効果的だと思います。画面からはみ出てしまった場合には、スマホ同様に、指で触って上下にスワイプすると、画面がスクロールしてはみ出た部分が確認できるので、スワイプすればいいように思いました。
wi-fi の設定
ワイファイの設定もできます。WiFi設定の内容は基本的には wi-fi の接続する SSID とパスワードの入力だけ。 Nintendo SWITCH などゲーム機で使われているルーターと両方で同時にボタンを押して、とパスワードを入力しなくても接続ができる WPS の機能は付いていないようです。
この他詳細設定では DHCP などの設定が可能ですが、普段はまったく必要ないのではないかと思います。
Wi-fi があれば携帯の電波がなくても使える
携帯の電波の入りが悪い場合、 wi-fi の設定をしておけば問題なくポケトークを使うことができます。またポケトークmimiには2年間の国内通信がついていますが、例えば海外旅行に行ったときや、2年過ぎて国内通信の契約を延長しなかった場合も、 wi-fi で使い続けることができます。
ソフトウェアのアップデートにはWiFiが必要
WiFiが必要なのはポケトークの内部ソフトウェアのアップデートのときです。音声翻訳のポケトークシリーズもそうですが、かなり頻繁(数ヶ月~数週間に1回!)に、機能が改善されたり追加されたりしています。ソフトウェアのアップデートだとそれなりのデータ量になってしまうので、アップデートには wi-fi が必要です。当サイト管理人も届いてすぐ「アップデートが可能です」と表示されていました。2021年初頭、実際にアップデートすると驚きの機能が追加されていました。
バージョンアップで追加された Web で文字起こし結果を表示できる機能
さてこの2021年初頭にアップデートされて、追加になった注目機能が、 Web ホームページにアクセスすると、ポケトークmimiで文字起こしした結果の文字がどんどん表示できる機能です。音声翻訳のポケトークシリーズでも口コミで大好評の「ウェブでの表示機能」がポケトークmimiにも搭載された、という感じです。
- QR コードを読み込むか、指定されたホームページの URL アドレスにアクセスして、
- 指定されたユーザー番号とパスワードを入力
すると、ポケトークmimiの文字起こし結果がどんどん表示される画面が出てきます。
バージョンアップする前の文字起こし結果は入っていませんでしたが、バージョンアップした直後から、文字起こし結果が蓄積されるようです。この文字起こし履歴は3時間ほど保存されるようです。
ホームページでの表示も画面更新不要、ほぼリアルタイムでびっくり
このホームページでの表示なのですが、よくあるパソコンだったら F 5キーを押したり、、スマホだったらブラウザの更新画面を押したりとことが必要ですが、ポケトークmimiでは全く必要ありません。
ポケトークmimiに向かってボタンを押しながら喋りかけたら、ポケトークmimiで表示するのにほんのわずか遅れて、 Web でも表示されます。
ひょっとしたらこの表示タイミングの差は、単純にポケトークmimiの携帯電波と自宅wi-fiの伝達速度の差だけかもしれません。それぐらい、ほぼリアルタイムに文字起こしの結果を表示してくれます。これぐらい表示が早いと本当に実用的ですよね。
web結果表示をタブレットやパソコン、大画面テレビに表示できる
このホームページでの表示機能があれば、例えば、ポケトークmimiよりも大画面のタブレットやパソコンに表示させて、より大きな文字で見ることができます。
最近ではテレビでもパソコンいやスマホの画面を表示させることもできたり、テレビそのものにインターネットのアクセス機能がありますよね。そうすると40インチの大画面でポケトークmimiの文字起こし結果を表示してくれるわけですから、目の病気やかなり老眼の進んだご高齢の方でも、ある程度見えるのではないかと思います。
将来は手話通訳の代わりになるかも
成人式や学校の入学式卒業式条例など、公共のイベントでは手話通訳の方が用意されることもありますが日本ではまだまだ少ないですよね。手話通訳の方自体が少ないということもありますが、費用の問題もあるでしょう。
そんな場合でも、このポケトークmimiの Web 表示機能を使って、スクリーンなどで自動で文字起こしをするようにしてはどうでしょうか。今までより格段に聴覚障害・難聴の方や聾の方が、積極的にイベント参加できるようになるのではないでしょうか。
もちろんこういうパブリックスピーキングだと、文字起こしの結果が100%正確でないと、問題が出ることもあるかもしれませんが、そのあたりの文字起こしの精度も、 AI によって日進月歩で進化しているようなので、このアイデアが実用的になるまでおそらく、1年もかからないのではないでしょうか
ポケトークmimiの活用法 履歴機能をメモ代わりに
ところでこのポケトークmimiですが、履歴がある程度残るので、例えば
マイナンバーカードのことで役所に行ったけど、話を聞いてもどういう意味だったかよくわかんなかったのよ
といった時にこのポケトークmimiに喋りかけてもらっていたら、後で家族の方が見直すことができるかもしれません。
また高齢者の方が一人で家に居る時に、自治会や民生委員、セールスなどが来た時に、
誰かが来たけどどんなことを言われたのか忘れてしまった、、
という場合には後で見返すメモ代わりにすることもできます。(習慣づければ防犯機能・証拠機能にも)
比較 ポケトークmimiかタブレットmimi、どっちを選べばいい?
耳の遠い難聴の方が持ち歩いて外出先で使うならポケトークmimiがおすすめ
- 耳の遠いご高齢の方(加齢性難聴の方)、それ以外の理由で難聴や聴覚障害をお持ちの方ご本人が、
- 持ち歩いて、
- 外出先で、
- 駅員や役所の方、店員さんに
- ボタンを押しながら喋りかけてもらう使い方
なら「ポケトークmimi」で間違いありません。
ポケトークmimiとタブレットmimi、比較してどっちがおすすめ?
どっちも操作も設定も簡単で軽量ですが、
- 画面や表示される文字の大きさの違い と
- ボタンを押す動作が必要かどうか
が大きな違いでポイントなので、使い方の違いに応じて選びましょう。
ポケトークmimiとタブレットmimiの選び方
使う用途や場所によって選ぶ
大まかにオススメの機種を分けると
- 体のお元気なおじいちゃんおばあちゃん本人に、外出時に持ってもらって、外出先のバスや市役所、スーパーなどで相手の方に喋りかけてもらう用途で使うならポケトークmimi。
- 自宅のお茶の前に置いておいて、家族や訪問介護・ヘルパーさんとの会話で使うなら、ボタンを押さなくても文字起こししてくれて、画面も文字も大きいタブレットmimi
です。
画面の大きさで選ぶ
老眼でどうしても文字が見えない場合にはタブレットmimi
ご高齢の方になると、目も悪くなってきますよね。
ポケトークmimiとタブレットmimiを画面の大きさで選ぶ場合、目の病気、視力や老眼の進み方次第です。ポケットークmimiでも一番大きな文字だとだいぶ(十分)大きいですが、どうしても見にくい場合にはタブレットmimiを鞄に入れてもらうのがいいと思います。
実物大の文字見本を用意しようと思ったのですが、スマホ表示だと倍率が変わってしまったので、残念ながら現在、当サイトでは掲載しておりません。
タブレットmimiは大きくても軽量
タブレットmimiは、ポケトークmimi比べ、だいぶ大きいですが、ビックリするほど軽いので、あまり負担に感じません。
自宅に古いタブレットがあるならポケトークmimiが便利
両方買って、それぞれの用途で使い分けるのが一番のおすすめですが、もし、
どちらか一つを購入しなければいけない
と言うなら、当サイト管理人としてはタブレットmimiのほうが若干おすすめです。詳細はタブレットmimiのレビュー・口コミを確認できます。
しかし、もし自宅に古いiPadなどタブレットが余っているなら、文字起こしweb表示機能が使えるので、コンパクトで持ち運びしやすいポケトークmimiのほうがトータルで便利かもしれません。
ボタン操作の有無で選ぶ
ボタンを押して話しかけるポケトークmimi
ポケトークmimiは、ボタンを押している間だけ喋りかけた音文字起こししてくれます。余計な話は文字になりませんし(苦)、特に外出先などでは必要な時だけ文字起こししてくれるのは便利ですよね。ボタンを押したときの「ピコン」という音が出るのは、ポケトークmimiを知らない相手の方にも分かりやすいです。とにかくコンパクトで軽量なので、精神的にも体力的にも負担感が少ないです。
ボタン操作すら不要なタブレットmimi
でもやっぱり、耳の遠い高齢者の方の、世話をする家族のかたや介護者は、
- 体を持ち上げたり、
- 食事をさせたり、
実際に両手を他のことに使いながら話しかけることが少なくありませんよね。タブレットmimiは、起動して画面が明るい状態になってる間は、入ってくる音声をずっと文字起こしてくれます。ボタン操作すら不要なので、手間がかかりません。
ソースネクスト様へ超細かい提案を3つ
履歴保存時間を設定できるようにしてほしい
履歴機能なんですが、保存時間が個人で設定できません。ご高齢の方が自分で持ち歩いてる場合にはある程度長く、(例えば2日3日)保存できるようにしておいた方が良いかもしれません。
逆に福祉や医療関係の方に持ってもらう場合、他の利用者さんや患者さんの個人情報が残ってしまうのは困るので、履歴を残す時間を3分から5分、と短く設定できるようになったらいいな、と思いました。
Web 表示URLのユーザー ID とパスワード入力が面倒
Web 表示 URL の設定画面を見ると、
- ホームページアドレス
- ユーザー ID
- パスワード
と一緒に QR コードが表示されています。
スマホではこの QR コードを読み取るだけで簡単に文字起こし結果が見れる♪
と思ったら残念、固定のログインページが表示されるだけで、ポケトークmimiの画面を見ながら、ユーザー ID とパスワードを入力しなければいけません。
このユーザー ID とパスワードの入力、もちろん個人情報保護セキュリティのためには複雑にしたほうがよく、 大文字小文字数字が混じったほうが良いのです。しかしパソコンならともかくスマホでは入力が難しいです。
そのためユーザー ID とパスワードを埋め込んだ QR コードを、都度、動的に生成して表示してくれて、スマホで QR コードを読み込んだらユーザー ID やパスワードの入力なしで簡単に表示できるようになったらいいな、と思いました。色々セキュリティの検討は必要かと思いますが、ユーザー ID とパスワードも30分ごとに新たに生成するなどすれば、ある程度のセキュリティを守りながら実現可能なのかな、と思いました。
携帯電波オフ機能をつけてほしい
ポケトーク耳は外出先でも使えるというのを狙いで作っているので、 wi-fi はオンオフできますが携帯の電波を使うかどうかの機能はありません。ですが福祉や介護、医療の現場では、ペースメーカーやその他の医療用の電子機器をたくさん使っている方も多いので、携帯の電波を使った機器を使うはちょっと気が引けます。もちろん最近では携帯電話 OK という病院や福祉施設も増えていますが、 スマホの機内モードのような携帯電波オフ機能があれば、より安心して使うことができます
老人になると耳が遠くなってくる 加齢性難聴
年をとって高齢になってきたお父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんと話していると、耳が遠くなって何度も大きな声を張り上げて喋らないと伝わらないことがありますよね。こっちは別にいいのですが、逆におじいちゃんやおばあちゃんが
すまないね
と恐縮がられると、逆にこっちが申し訳なく感じてしまいます。
高齢になって聞こえが悪くなる老人性難聴は75歳以上の約半数
ところでこのお年寄りが耳が遠くなってくる加齢性難聴・老人性難聴というのは、なんと75歳以上だと約半数の方がなっているそうです。意外と多いんですよね。
日本では少子高齢化が進んで、いわゆるベビーブーマー世代も徐々にこの老人性難聴が急増してくる年代に差し掛かっているので、今後、この難聴対策というのは社会的問題として政治的にも対策していく必要があると思います。
コロナ時代だから重要な筆談からの「卒業」
特に今、コロナ時代ですよね。高齢者はコロナに限らずインフルエンザなどウィルス感染によって肺炎などの感染症を起こす率は若い方よりも高いので、日常からなるべく不必要な接触機会は減らしていくのが安全です。
もちろん、「良い触れ合い」もたくさんあって、精神的にもリラックスでき、痴呆の予防効果のある接触の仕方(セラピー)もあるのですが、、、
筆談のデメリット
耳の遠い形や聾(ろう)の方のコミュニケーション手段として、古くから使われてきた筆談ですが、
書くのに時間がかかる
のはもちろんですが、
鉛筆やペンお渡して書いてもらわなければいけない
というのがデメリット。コロナ時代には、なるべく「減らしたい接触」です。
コロナ時代に増えている難聴者の孤立とケアラーのストレス
耳の聞こえが悪い(加齢性難聴)というのは、全体に音が聞こえにくいのではなく、高い音から聞こえにくくなっていきます。
高い音が聞こえにくくなる原因は基本的に老化で、誰でも四十歳ぐらいからから程度の差こそあれ、内耳の細胞が徐々に死んでいき、聞こえが悪くなってきます。耳鳴りを伴うこともあります。
加齢性難聴・老人性難聴の治療法は無い
加齢性難聴・老人性難聴の治療法は今のところ無く、iPS細胞などを使った再生医療の発達が期待されます。人口内耳や補聴器などで生活の質(QoL)を維持していくのが対処法です。
補聴器のデメリット
しかし、補聴器は進行する加齢性難聴による聞こえの変化に合わせて継続的に眼鏡屋さんなど補聴器取扱店に通って調整が必要なので、調整料込みの値段高額な上に、通うのが面倒くさくなって補聴器をつけるのをやめてしまうヒトが少なくないのが現状です。また、海外では利用者の多い人口内耳に比べ、補聴器は雑音が多いのも普及を阻害していると考えられます。
加齢性難聴 どんな音が聞こえにくくなってくる?
老人になって聞こえにくくなってくる高い音というのは、わかりやすいのは電子レンジなどの「ピピピ」という音ですが、人間の声だと滑舌や歯擦音の部分になります。
音は聞こえるけど、明瞭に聞こえない
「聞こえが悪い」と言う高齢者の方は、低い音は聞こえているので、「誰かが何かを喋りかけてきている」ということは分かります。でも、高い音が聞こえないので、全体に「もごもご」と言ってるように聞こえるんですよね。
マスクをするとさらに聞こえにくくなってくる
コロナ時代にはみんなマスクをしています。もちろんご高齢の方に接する機会の多い家族の方、そしてデイサービスなど老人福祉施設で働く介護従事者、病院で働く医師や看護師の方、特に注意をしてマスクを着用されていると思います。
しかし、マスクをして喋ると、高い周波数の音が少なくなって、普通の人でも聞き返してしまうぐらい聞こえにくくなってしまうことがありますよね。この聞こえにくさが加齢性難聴の方ではさらに助長されます。
以前なら耳元に近づいて大きな声を出すこともできましたが、コロナ時代には物理的な距離もソーシャルディスタンスであけていきたいので、さらに医療や介護の現場では、ケアを受ける人もケアをする人にもストレスが増えていると報告されています。
全ての公共施設にタブレットmimiが置かれ、全てのヘルパーさんがポケトークmimiiを持つ時代に
近い将来、市役所や図書館、公共交通の駅やバスの車内などでは、どの窓口にもタブレットmimiが置かれるようになると思います。また病院や老人ホームデイサービスといったところでも各部屋に置かれていたり、看護師さんや医療事務の方、ヘルパーさんがポケトークmimiを1人1台持ち歩くようになるでしょう。
ただ、それまでにはまだ数年かかってしまうと思います。それまではまず、あなたが、身近なお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんにポケトークmimiをプレゼントしてあげて、自由に気兼ねなく、家の中での日常生活や、外出を楽しめるようにしてあげてください。
当サイトでは、そのような聴覚障害のある方も生き生きと生活できる社会を目指して、ポケトークmimi、タブレットmimiの認知度を高める活動を行っています。ぜひ、このサイトをブックマークしたり、SNSでシェアして、ご協力いただければ幸いです。